2025年、Instagramの運用において大きな変化が訪れています。
アルゴリズムの評価基準や新機能、投稿の方向性など、
これまでとは違った視点が求められる今、
正しい知識を持って運用に臨むことがますます重要になっています。
今回は、2025年最新版インスタグラムアルゴリズムについて
変更点を徹底解説していきます。
リーチの方向性は「フォロワー向け」と「新規向け」に分けるべし
今回は、インスタグラム責任者アダム・モッセリ氏の発言と
最新機能をもとに、2025年のInstagramアルゴリズムと運用戦略について
解説していきます。
従来のInstagram運用では、「とにかくバズる投稿」を作って
リーチを狙う戦略が多く見られました。
しかし、既存フォロワーと新規ユーザーでは求めているコンテンツの
質や目的が異なることが明確にされた今、
両者を分けて戦略設計する必要があります。
まずは、既存フォロワー向けと新規向けの投稿の目的を
理解しておきましょう。
▽ 既存フォロワー向け投稿の目的
- 信頼構築
- ファン化
- 関係性の継続と深化
▽ 新規ユーザー向け投稿の目的
- 発見タブやリールでの拡散
- シェアや保存をきっかけとした新規ユーザーとの接点
- 無名状態からの認知獲得
このことから、フォロワー向けには「日常、裏話、ストーリー性」を
新規ユーザー向けには「ノウハウ、トレンド、バズ要素」を
意識して投稿を発信していくと良いでしょう。
よりリーチしやすくするために、
「見せる相手」が誰なのかを考え発信設計していきましょう。
また、リーチを最大化させるためには、
これからフォロワーになる人へ投稿を届ける必要があります。
まだフォロワーになっていない人との接点は
①発見タブ②リールタブでのおすすめです。
つまり、投稿が「おすすめされるコンテンツ」である必要が
あるということは明確です。
▶︎コンテンツがおすすめとして表示されるための5つの基準
フォロワーでないユーザーに表示されるためには、
以下の5つの基準を満たす必要があります。
1.ウォーターマークを避ける
コンテンツにウォーターマークがあると、リーチが減少します。
オリジナルのコンテンツを作成することが重要です。
2.オーディオを追加する
特に写真やカルーセル投稿にはオーディオを追加することが重要です。
音声があることで、視聴者の関心を引きやすくなります。
3.動画は3分未満に
動画を投稿する際は、3分未満に抑えることが推奨されています。
短い動画は視聴者の注意を引きやすく、
リーチを向上させる効果があります。
4.オリジナルコンテンツを作成する
他のコンテンツを使用することは可能ですが、
自分のスタイルや視点を加えて、
コンテンツを大幅にアレンジする必要があります。
例えば、他の動画に自分の解説を加えるなどが考えられます。
5.アカウントの状態を確認する
アカウントが良好な状態であることを確認してください。
これはプロフィールから「アカウントの状態」を
チェックすることで確認できます。
※アカウントステータスの確認方法

- プロフィール画面から、3本線のメニュー(ハンバーガーメニュー/≡)をタップ
- 「設定とアクティビティ」から下にスクロールし、「アカウントステータス」をタップ
- 「アカウントステータス」の表示を確認する
全てグリーンのチェックマークがついている場合は問題ありません。
レッドマークがついている項目があれば
「>」から詳細を確認することができます。

インスタグラムが最も評価する3つの指標とは?
アダム氏が明言した3大評価軸は以下の通りです。
①視聴時間(視聴維持率)
動画やリールがどのくらいの長さ視聴されたかを示す指標。
短時間で離脱される動画よりも、
最後まで見られているコンテンツのほうが高く評価されます。
フォロワー向け投稿、新規ユーザー向け投稿ともに重要視される指標です。
- 導入で引き込む
- テロップや構成で飽きさせない工夫
- オチを引っ張る構成
②いいね数
特にフォロワー向けには重要な指標とされます。
過去にはあまり重視されていませんでしたが、
アルゴリズムの方向性が変化し、
エンゲージメントの可視化ツールとして改めて評価されています。
特に、フォロワー向け投稿において重要視される指標です。
③シェア数(DM含む)
新規ユーザーへの拡散を左右する最大の鍵。
役立つ情報・共感を呼ぶ投稿・シェアしたくなるセリフや仕掛けが
求められます。
特に、新規ユーザー向け投稿において重要視される指標になります。
かつては重要視されていた指標ですが含まれていない指標として、
コメント数と保存数があります。
最近では、作為的なコメントの誘導が目立ち、
本来インスタグラム側が求める理想とはかけ離れてきているという理由で、
コメント数はあまり重要視されなくなってきています。
また、保存は後から見返すことができる機能ですが、
90%以上が保存しても見返さないというデータもあるため、
コメント数よりも上記3つの指標が重要視されています。
視聴維持率が最大の評価軸に!
これまで運用者の間では「視聴維持率(=最後まで見られるか)」が
大事だとささやかれてきましたが、
アダム氏の公式発言により明文化されました。
フォロワー向け投稿、新規向け投稿どちらにおいても、
最も重要視するべき指標です。
なぜ、視聴維持率が重要なのでしょうか?
インスタグラムは「ユーザーが長く滞在してくれること」を評価します。
つまり、滞在時間を伸ばすコンテンツこそが
アルゴリズム上優遇されるという構造になっています。
1秒でも多くユーザーに滞在してもらうために、
以下のポイントを意識して作成しましょう。
▶ リール制作で意識すべきこと
- 3秒以内に「続きを見たくなる」仕掛けを入れる
- クイズ形式や比較構成など「展開が読めない」ものにする
- 再生ループを前提に構成を作る
新機能「トライアル機能」
新たに導入された「トライアル機能」にも注目が集まっています。
この機能では、フォロワーには表示せず、
非フォロワーにのみ投稿を一時的に表示できる仕組みです。
リスクを抑えながら新しいコンテンツを試したり、
フォロワー外からのフィードバックを得てコンテンツを最適化したり、
潜在顧客を開拓したりすることが可能になります。
反応が良ければ、投稿後24時間以内にフォロワーにも表示される
という新しい流れです。
従来のアルゴリズムでは、
- フォロワーにまず見せる
- 反応が良ければ非フォロワーに拡散
という順序でしたが、トライアル機能によりこの順序が逆転しました。
バズりそうな投稿だけを効率的に届けることができるため、
戦略的な投稿設計に役立ちます。
▶︎トライアルリールの配信方法
正規のリール動画を作成し、
投稿時に「トライアル」オプションをオンにするだけで利用が可能です。


「コミュニティノート」機能の導入とは?
新たにInstagramに追加される予定の機能として、
「コミュニティノート」があります。
これは、投稿に対してInstagram側が注意書きを追加する機能です。
例)こんなふうに表示されるかも
「●●を食べればがんが治る」といった投稿に対して、
「この主張には医学的根拠がありません。
推奨される治療方法については医師にご相談ください」
という注釈が表示される可能性があります。
▶︎特に注意が必要なジャンル
- ダイエット
- 美容
- 健康
- 医療関連のコンテンツ
これまでのように投稿削除やアカウント停止ではなく、
「注意書き」が加えられる形式になることで、
いきなりのBANリスクは軽減されますが、
信頼性の低下という別のリスクが発生します。
コミュニティノートの導入によって、
エビデンスのない情報は信頼性を失いやすくなります。
偽物の情報は淘汰されるため、伝え方がうまいだけの発信者ではなく、
「正しい情報に基づく発信」が今後の信頼を獲得する要因となります。
政治的コンテンツの優遇
もう一つの注目ポイントは「政治的コンテンツの優遇」です。
以前は、政治的な投稿に対してリーチが抑えられる傾向にありましたが、
2025年以降は逆に広がりやすくなるとされています。
背景には、SNS上での議論や政治参加を促す流れの強まりがあり、
より多様な意見が可視化されるアルゴリズムへと移行しつつあります。
政治ジャンル以外でも応用可能です。
例えば、
- キャリア・転職系:離職率や政策と絡めた投稿
- 稼ぐ系:平均年収や労働政策に関するデータ引用
- 子育て系:保育支援制度や女性支援策に言及
など、社会性・時事性を織り交ぜた発信が、
投稿のリーチを広げるカギになります。
美容系であれば医療制度の改正ニュースを引用する、
ビジネス系であれば経済政策を取り入れるなど、
自ジャンルに時事性(トレンド)をどう組み込めるかが
ポイントになります。
いかがでしたでしょうか?
インスタグラムの基本運用を守りながら、
新しい評価基準や社会的流れを「頭の片隅」に置いておくことが、
2025年の運用成功につながります。
今後のインスタグラムでは、
「正しさ×トレンド」のバランス感覚が何よりも重要です。
ぜひ、今回の情報を活かして日々の運用をアップデートしていきましょう!