「インスタ運用前には準備が必要」
「インスタはただ運用するだけだと伸びない」といった声を聞くことも多いのではないでしょうか。
インスタは誰でも気軽に発信できる媒体ではありますが、
いざ目的を決めて運用をスタートしても
フォロワーはなかなか伸びな胃ということがあります。
その原因は
「インスタのアカウント設計が上手にできていない」のです。
運用をスタートする前に
しっかりとアカウント設計を行うことで
効率よく時間を使い、最大限の成果を上げることができるようになります。
今回は、インスタグラム運用の最も大切な準備である
アカウント設計について解説していきます。
インスタグラムアカウント設計とは
インスタ運用におけるアカウント設計とは、
アカウントの目的や目標に合わせた戦略を明確にし、
その戦略に基づいてプロフィール、コンセプト、投稿スケジュールなどを
決めることです。
アカウント設計を怠ると、
いくら運用し続けても、
ターゲット層に届かないという問題が発生する可能性があります。
効率的に運用していくためには、
アカウントの方向性をしっかり定めることが重要になります。

アカウント設計のメリット
1. アカウントの目的・目標がはっきりする
アカウントを運用する際には、
目的や目標の数値を設定することが非常に重要です。
アカウント設計を行うことで、
インスタグラム運用全体に関わる目的や目標が
ブラッシュアップされます。
また、アカウント設計の前に目標や目的を確認することで、
実際にインスタグラム運用をし始めた後も、
自分たちが目指すビジョンを強く意識できます。
明確な目的やゴールが決まっていると、
インスタグラムのインサイト機能などを使って
進捗や成果を評価しやすくなるというメリットもあります。
2. 発信する内容に統一感が生まれる
アカウント設計を行うことで、
発信内容にも統一感が生まれます。
たとえば、以下2つのアカウントがあるとき
どちらの発信を見たいと思いますか?
- 女性向けの美容についてのみ発信
- 美容・発信者の趣味・雑学・自己啓発など発信に統一感がない
おそらくほとんどの方が、前者のアカウントを見るでしょう。
後者のように、多くの内容を投稿するアカウントは、
情報発信の目的がユーザーに伝わりません。
ターゲットに適した投稿で、
尚且つ内容に一貫性を持たせることで、
ユーザーは「ファン化」しやすくなります。
3. ユーザーに覚えてもらいやすくなる
アカウントの存在をユーザーに覚えてもらいやすくなることも、
インスタグラムのアカウント設計を行うメリットです。
フィード投稿やストーリーズに統一感を持たせることで、
ユーザーにアカウントの存在を強く印象付けられます。
インスタグラムで行ったアクションがユーザーの心に残れば、
アカウントに対して親しみを感じてもらえるため、
フォロワーやいいねの数は増加しやすくなります。

アカウント作成のポイント
①運用の目的を明確にする
インスタグラムアカウントを運用するうえで最も重要なのは、
目的を明確にすることです。
目的を明確にしないまま運用すると、
戦略や施策がブレてしまい、効果を得にくくなります。
「インスタグラムでファンを増やす」
「インスタグラムをきっかけにブランドを知ってもらう」
というように、まずは目的を決めましょう。
②ターゲットを明確に定める
ターゲットを明確に定めることは、
インスタグラムアカウントを効果的に運用するための
重要なポイントになります。
アカウントが誰に向けたものなのかを明確にしなければ、
訴求対象が曖昧となり、
見当違いのユーザーに訴求してしまったり、
誰にも刺さらない訴求をしてしまったりする可能性が高くなります。
逆にターゲットを絞り込むことで、
特定の誰かに向けて訴求すればよくなるので、効果的な運用ができます。
たとえば、
「20代女性向けの美容アカウント」や
「子育て中のママ向けの料理アカウント」など、
ターゲットを決めることで、
コンテンツの内容や投稿のタイミングなどを
適切に設計できるようになります。
また、つくるべきコンテンツも決めやすくなるので、
運用にかけるリソースの削減も見込めます。
効果的、かつ効率の良い運用を実行するためにも、
ターゲットは必ず明確にしましょう。
なお、ターゲットを設定する際は、
「ペルソナ」という概念を活用するのがおすすめです。
ペルソナとは、理想的な顧客像を具体的に設定したものです。
年齢や性別、職業、趣味嗜好、課題・悩みなどを詳細に設定することで、
ターゲットの特性をよりリアルに捉えることができます。
自分のアカウントに合ったペルソナを設定し、
そのペルソナに合わせてコンテンツを制作することで、
ターゲットに効果的にリーチできるようになります。
③ターゲットのニーズ調査
ペルソナを設定したら、
次はターゲットのニーズを調査しましょう。
調査方法としては、
ネット上の口コミやSNSの投稿を分析したり、
実際に20代女性に聞き取り調査を行なったりするのがおすすめです。
また、「子育て中のママ向けの料理アカウント」なら、
子育て中のママたちが毎日の食事作りでどんな課題に直面しているのかを
知ることが大切です。
「時短レシピが欲しい」
「子どもが食べてくれるメニューが知りたい」
など、ママたちの本音に耳を傾けましょう。
こうした調査を通じて、
ターゲットの本当のニーズを把握できれば、
魅力的なコンテンツを作りやすくなります。
④競合分析(ロールモデルの調査)
競合のインスタグラムアカウントを分析することは、
自社のアカウント設計に役立ちます。
競合アカウントを徹底的に調査し、
どのような投稿内容で、どのようなペースで発信しているのか、
フォロワーはどのような層なのかを把握しましょう。
参考アカウントの基準は、
①100投稿以内でフォロワー1万人
②300投稿以内でフォロワー3万人
この基準を満たしているアカウントは、
トレンドも伸びるセオリーも抑えられているので、
ロールモデルに最適です。
また、具体的な競合アカウントのリサーチ方法は、
以下の3つです。
1.ハッシュタグ検索して、
そのハッシュタグを使用している投稿やアカウントを探す
2.アカウントをフォローする際に、
同ジャンルのアカウントなどがおすすめとして表示されるため、
その中から競合アカウントを探す

3.競合アカウントのフォロワーから探す
競合分析を実施したうえで、それをまるパクりするのではなく、
「自分だけの強みは何か」「ターゲットに何を訴求すべきか」を明確にして、競合にはないオリジナルの価値を提供していくことが重要になります。
競合分析は、
競合のやっていることを把握するだけでなく、
自社の立ち位置や提供価値を考えていく際の有効な方法でもあるのです。
⑤成果を測る指標(KPI)の設定
KPIは、実際の運用の成果を測る指標のことです。
達成すべき要件と考えればわかりやすいかもしれません。
たとえば、
フォロワー数の増加や投稿へのエンゲージメント数など、
目的に合わせて適切な指標を選びます。
KPIを設定することで、
投稿の効果を数値で確認できるようになり、
戦略の修正や改善につなげられます。
たとえば、
フォロワー獲得を目指すなら、
フォロワー数の増加を指標にするのがポイントです。
なお、KPIは定期的に確認し、
目標値に達していない場合は投稿内容や戦略を見直すことで、
より効果的なインスタグラムの活用が可能になります。
⑥運用スケジュールの設定
投稿の運用スケジュールを決めることも大切です。
たとえば、「毎朝7時に新商品の写真を投稿する」など、
具体的な計画を立てるといいでしょう。
投稿後にフォロワーの反応をチェックし、
良かった点や改善点を見つけることで、
「どのようなコンテンツをどのタイミングで投稿すれば、
より多くのリアクションを獲得できるか」を把握できます。
一度決めた運用スケジュールでも、
一定期間運用したら効果を確認し、
必要に応じて見直すことをおすすめします。
⑦プロフィール制作
アカウントの顔となるプロフィールでは、
ターゲット層がパッと見て魅力に感じるデザインにします。
・プロフィール写真
企業アカウントの場合、ロゴや商品・サービスの写真が多いですが、
そうした写真は少し固めの印象を与えます。
もし、「フラットな印象を与えたい」といった意図があれば、
ロゴや商品・サービスの写真をそのままアップするのではなく、
被写体の背景色を加工したり、
イラスト調にしたりするなどの工夫をしましょう。
・ユーザーネーム
ユーザーネームはわかりやすく、
覚えやすいものにすることをおすすめします。
そうすることで、ターゲットに認識してもらいやすくなるからです。
たとえば、「フォトグラファー」「ビューティー」「グルメ」といった、あなたのアカウントのテーマを表す言葉を加えても良いです。
ユーザーネームは検索にも影響します。
キーワードを含むユーザーネームは、
検索の際に上位に表示されやすくなるので、
さまざまな角度から吟味してみてください。
・プロフィール文
ここでは、
自分のアカウントの目的や特徴、発信する内容のテーマなどを
明確に示すことが重要です。
4行以降は「続きを読む」をタップしないと見ることができないため、
最初の3行が大切です。
フォローされるプロフィール文の構成は以下の通りです。
1行目:テーマ
発信内容をわかりやすく、キャッチーに書きましょう。
2行目:専門性か目標
発信ジャンルに関係する資格や経験があれば、ここに書きましょう。
実績がないという人は、歴や〇〇オタクという表現をすると効果的です。
「この人信頼できるな」と思ってもらえればOKです。
3行目:4行目が見たくなる内容
例えば、「短期間で激痩せするダイエット方法とは…」というような
4行目にすごい内容が書いてありそうと思わせる文章を書きます。
また、ハッシュタグを活用して、
アカウントのテーマを視覚的に表現するのも効果的です。
読み手の視点に立って、魅力的なプロフィール文を作成しましょう。
いかがでしたでしょうか?
ユーザー数が多いインスタグラムで人気を獲得できれば、
強大な宣伝ツールとなります。
一方で、多数のライバルが存在するため、
成果を出すのが難しいSNSでもあります。
コンセプトを明確にユーザーに伝え、
好感を持たれるコンテンツを制作するためには、
入念なアカウント設計が欠かせません。
ぜひ本記事を参考にして、
アカウント設定に取り組んでみてください。