「投稿を頑張っているのにフォロワーが伸びない」
「発信がユーザーに届いているのか不安…」
このようなお悩みはありませんか?
コンセプトが定まっていないからかもしれません。
インスタグラム運営において、
コンセプト設計は最も重要と言われています。
コンセプト設計ができていないと、
発信の軸がぶれてしまい、
何を発信したいアカウントなのか分かりにくくなってしまいます。
効率的にアカウントを伸ばすために、
コンセプトについて理解しておくことが大切です。
コンセプト設計とは
コンセプトとは、
日本語で概念・発想・構想などの意味があり、
インスタグラムにおいては発信の軸となるもののことです。
発信の軸とは、
自分が何を伝えたいのか、
どんな人に向けて発信するのかをはっきりさせることです。
コンセプトを持つことで、
市場のニーズに応え、
他と差別化し、
質の高い投稿作成が可能になります。
コンセプト設計は、
運用の方針を明確にし、
結果としてフォロワーの獲得や認知を高めるカギとなります。

コンセプト設計の目的
コンセプト設計を行う目的は、
発信内容に一貫性を持たせるためです。
コンセプトがないと、アカウントの方向性が定まらず、
ユーザーに一貫した価値や情報を届けられなくなってしまいます。
多くの情報が溢れている現代では、
ユーザーの求めている情報以外は高い確率でスルーされてしまいます。
重要なのは、
ターゲットユーザーは何に悩んでいて、
何の情報を欲しているのかを明確にすることです。
そのため、「誰にどのような情報を届けるのか」を言語化したコンセプト設計が必要になります。
コンセプト設計のステップ
①アカウントのロールモデルを見つける
まずはインスタグラムアカウントのロールモデルを見つけましょう。
ロールモデルとは、自分が目指したいアカウントの姿、かつすでに成果を上げているアカウントのことです。
ロールモデルを見つける際のポイントは、以下の通りです。
- 3〜5アカウントを参考にする
- 同ジャンルのアカウントにする
- フォロワー数は3,000〜10,000人以上が目安
ロールモデルは3〜5アカウント程度を探しましょう。
数が少ないと発信に偏りが出てオリジナリティも出にくいですし、
逆に多すぎても発信内容に迷ってしまいます。
また発信内容を参考にするため、
異ジャンルではなく同ジャンルにしましょう。
フォロワー数3,000〜10,000人以上と、
目に見える指標も参考にするとよいロールモデルが見つかります。
ロールモデルの具体的な見つけ方は、以下の2つがあります。
- 「site:instagram.com k follower ジャンルのキーワード」でGoogle検索をかける
- インスタグラム内の「#」を使って探す
②運用の目的を決める
ロールモデルを見つけ終わったら、
インスタグラム運用の目的を決めていきます。
具体的には、
KGI(重要業績評価指標)とKPI(経営目標達成指標)を決めます。
KGIとは最終的なゴールであり、
KPIはKGIを達成するための指標です。
たとえば、
アフィリエイトで月100万円の利益を上げるというKGIであれば、
フォロワー数10,000人以上やリーチ数100万以上といったKPIが
必要といえます。
③提供価値を定める
続いて、提供価値を決めていきます。
提供価値というのは、
アカウントを運用することでユーザーが得られる
メリットとベネフィットです。
メリットというのは
「ダイエットに成功する」のような機械的な価値のことです。
対してベネフィットは
「異性にモテる」「おしゃれな服を着られる」など、
情緒的な価値を指します。
機械的なメリットばかりに目が行きがちですが、
ベネフィットも考えることで
ユーザーに満足してもらえるアカウントを運用できます。
④ペルソナを設定する
提供価値を決め終わったら、ペルソナを決めていきます。
ペルソナと同じような用語にターゲットがありますが、
2つの意味は異なります。
ターゲットは「想定顧客」を意味し、
性別や年代、職業といった見込み客の属性を指す概念です。
一方でペルソナは「架空の見込み客」であり、
ターゲットを実在する人物のように深く詳細に掘り下げます。
ペルソナを設定するとユーザーのことがわかり、
どのようなサービスを訴求するべきかが判断できます。
情報が多ければ多いほど詳細なペルソナを設定できます。
投稿をユーザーに届けるためにも、詳細なペルソナを設定しましょう。
⑤カスタマージャーニーマップを作成する
カスタマージャーニーマップとは、
ユーザーがアカウントを見つけてからCVするまでの流れを記した
フレームワークです。
カスタマージャーニーマップを活用すると、
ユーザーがCVするまでの流れを最適化できて売上につながります。
カスタマージャーニーマップの作成には、
消費者行動に従ったり実体験に即したりと色々な作成方法がありますが、
これといった正解はありません。
画像がカスタマージャーニーマップの例です。

このようなイメージで、
自身のアカウントのジャンルに合うものを作成しましょう。
⑥コンセプトを言語化してプロフィールに記載する
アカウントのコンセプトの大枠が完成したあとは、
それをプロフィールに落とし込んでいき、
何を発信するアカウントなのかをユーザーに認識してもらいましょう。
ユーザーがアカウントをフォローするには、以下の流れをたどります。
- 投稿を見る
- プロフィールを見る
- フォローする
つまり、
どんなによいコンセプトを設計して価値を提供しても、
プロフィールが悪いとフォローはされません。
プロフィールでどんな価値を提供するアカウントなのかを
理解してもらえれば、
フォローにつながります。
コンセプト設計のポイント
①競合分析をする
競合分析とは、
あなたのサービスと似たようなサービスを持っているライバルを特定して、
そのライバルがどのような戦略でサービスを提供しているかを
分析することです。
既に自分のサービスの強みが明確で分析済みの場合は
必要ないかもしれません。
しかし、差別化できずコンセプトが決まらないという場合は
競合分析が再度必要になります。
②USP(ユニークセリングプロポジション)を明確にする
USPとは、
お客様に対して、あなただから提供できる価値。
つまりは競合と差別化できる独自性になります。
USPを考える時には以下の手順で行うのが基本です。
- 自分の商品の特徴を洗い出す
- 競合の商品の特徴を洗い出し、自分の商品の特徴と比較する
- 自分の独自の強みと言えるものを洗い出す
- 自分の独自の強みがお客様に与える価値・ベネフィットをチェックする
- 言語化する商品やサービスの特徴を洗い出し、競合と比較する
USPを考える時には、以下の軸で商品や特徴を明確にしていきます。
- 価格
- スピードの速さ
- サービスの充実
- 保障の充実度
- 利便性
- 専門性
- ラインアップの広さ
- 品質の高さ
③ペルソナは1人に絞る
1人に絞る理由は、より深くその人物について考えられるからです。
複数ペルソナが存在してしまうと情報のブレが生じ、
コンセプトの明確性が損なわれる可能性があります。
④客観的な意見をもらう
自分でペルソナを決めてコンセプトを決めたら、
ぜひ客観的な意見を聞いてみましょう。
ペルソナが絞りきれていない、
コンセプトがふわっとしているということに
気づける可能性があります。
ブレない発信をしていくためにも、
「なんとなく作ってしまったコンセプト」から卒業しましょう。

コンセプト設計の注意点
コンセプト設計の際は、以下の点に注意して行いましょう。
①コンセプト設計を始める前に、実際に使える情報かどうかは置いておいてアカウントに関する情報を十分に収集する。
②こんな悩みがありそう…などと想像だけでユーザーの悩みや期待を決めつけない。
③ユーザーからのフィードバックや実際のデータを基にコンセプトを構築する。
コンセプト設計を行った後にやること
コンセプト設計を行ったら、
いよいよインスタグラム運用のフェーズです。
①アルゴリズムを理解する
インスタグラムのアルゴリズムとは、
ユーザーに表示するコンテンツの優先順位を決定するための
自動システムです。
アカウントを伸ばすためにアルゴリズムの理解は欠かせません。
アルゴリズムに基づいた運用をすることで、
最短で結果の出る運用につながります。
過去の記事でアルゴリズムの詳細について解説していますので、
ぜひご覧ください。
9/22 インスタグラム最新アルゴリズム
https://note.com/preview/nab4f0abe27dc?prev_access_key=c9efd9c359fe196b86d1984338f924ab
②価値のある投稿作成をする
アルゴリズムの理解が終わったら、次に投稿作成です。
実際に運用しながら課題を見つけることで、
効率的に集客や収益化を目指しましょう。
③分析し改善を続ける
インスタグラムは投稿して終わりでなく、
ユーザーからの反応を分析する必要があります。
インスタグラムでは、
ビジネスアカウントに設定することで
インサイトを見ることができます。
インサイトとは、
フォロワー数の推移や投稿の反応、エンゲージメント、リーチ数など、
さまざまなデータを確認することができる分析ツールです。
自身のアカウントだけを分析していると、
市場の変化に気づけないため、
競合やフォロワー傾向の調査も行いましょう。
いかがでしたでしょうか?
今回はインスタグラムのコンセプト設計について
解説しました。
コンセプト設計を行うと、
- ネタ探しに迷わない
- ブレない発信ができる
- 投稿が効率的に伸びる
など多くのメリットがあります。
ぜひ記事を参考にして、
コンセプト設計をしてみてください。