この記事の結論
整体院の運用代行が、1件22万円で決まった例があります。内訳は撮影と編集で13万円(前払い)+リール9本×1万円。交通費とホテル代は店舗側の負担でした。
この金額になったのは、「やること」を数えられる形で出したからです。ひとまとめで「月いくら」と出すと、この形にはなりません。
運用代行を受けるときに、いちばん困るのが金額です。
安く出せば受かりますが、始まってから仕事が増えて割に合わなくなります。高く出せば、何にその金額がかかるのかを説明できず、返事が来なくなります。
エストレでは、SNS運用を仕事にしたい方の支援をしています。その中に、整体院の運用代行を1件22万円で決めた方がいます。内訳が残っているので、そのまま出します。
実際に企業から届いたDMの原文を公開しています。どんな言葉で声がかかるのかを、そのまま読めます。
22万円の内訳
| 項目 | 金額 | 条件 |
|---|---|---|
| コンテンツ撮影+編集 | 130,000円 | 前払い |
| リール制作 9本 | 90,000円 | 1本あたり10,000円 |
| 合計 | 220,000円 | 交通費・ホテル代は先方負担 |
※記載の事例は個人の実績です。成果には個人差があります。
内訳から読み取れる3つのこと
① 数えられる形になっている
「リール9本×1万円」は、相手が数えられます。9本という本数も、1本の単価も見えるので、高いか安いかをその場で判断できます。
これが「運用代行一式 22万円」だと、相手は判断できません。何が入っているのか分からないものに、22万円は出しにくいです。金額が通らないのは高いからではなく、数えられないからであることが多いです。
② 撮影と制作が分かれている
13万円は撮影と編集、9万円は本数ぶん。まとめずに2つに割っています。
割っておくと、あとの話がしやすくなります。「次は撮影なしで、本数だけ」という続け方ができます。ひとまとめにしていると、続けるか終わるかの二択になります。
③ 前払いが入っている
撮影と編集の13万円は前払いです。撮影は先に動くので、受け取る側にとっても理にかなっています。
前払いを言い出しにくいと感じる方は多いですが、先に動く部分があるなら、その部分だけ先に受け取るという出し方なら通りやすくなります。全額前払いを求める必要はありません。
交通費を自分で持たない
この例では、交通費とホテル代は店舗側の負担です。
遠方の撮影を自分の持ち出しにすると、金額は同じでも手元に残るものが変わります。22万円のうち数万円が移動で消えれば、実際の報酬はそのぶん下がります。
見積もりを出すときは、報酬と実費を分けて書いてください。「交通費は別途、実費でご負担をお願いします」の1行で足ります。あとから言うと、言いにくくなります。
では、何を見せると決まるのか
この案件で実際に何を見せたのかまでは残っていません。ここから先は、内訳の形から逆算した一般的な話として読んでください。
相手が前払いで13万円を出し、交通費まで持つと決めたということは、始まる前の時点で、ある程度の確信を持っていたということです。確信の材料になるのは、だいたい次の3つです。
- 作ったものの現物。自分のアカウントでも、過去に受けた仕事でもかまいません。完成形が見えると、想像の幅が消えます
- 何をどの順でやるかの表。撮影日、本数、出す時期。段取りが書かれていると、任せられる人に見えます
- やらないことの線引き。返信の対応はするのか、広告まで触るのか。できないことを先に言う人のほうが信用されます
反対に、フォロワー数や再生数だけを並べても、この形にはなりにくいです。相手が買っているのは数字ではなく、終わるまで回ることだからです。
見積もりは「分けて出す」と通りやすい
この案件の形をそのまま真似するなら、見積もりは次のように割ります。
- 先に動くもの(撮影・編集・初期の設計)=前払い
- 数えられるもの(リール◯本・投稿◯本)=単価 × 本数
- 実費(交通費・宿泊・広告費)=別途、先方負担
この3つに分けると、相手はどこを削るかを自分で選べます。「予算が合わない」と言われたときに、本数を減らす相談ができます。ひとまとめの金額だと、丸ごと断られます。
よくある、もったいない進め方
「月いくら」だけで出す
いちばん多い形です。月5万円と書いても、相手には何が入っているか分かりません。本数と範囲を書いたうえでの月額にしてください。
実費を自分で持つ
最初の1件だからと交通費を持つ方がいます。ところが一度その形で始めると、2件目から言い出せません。実費は最初から別にしてください。
本数を決めずに受ける
「いい感じにお願いします」で始めると、本数が際限なく増えます。9本なら9本と書く。足りなければ、追加で見積もりを出せばよいだけです。
終わったあとを決めていない
この内訳には、撮影ぶんと本数ぶんしか入っていません。ということは、9本を出し終えたら一度終わります。終わる前に、次の形を相談してください。撮影なしで本数だけ続ける、という続け方がいちばん自然です。
よくある質問
Q: リール1本1万円は高いですか、安いですか?
A: 何をどこまで含むかで変わります。撮影から編集、台本まで自分で作るのか、素材を受け取って編集だけなのか。この例では撮影と編集を別に13万円で受けているので、1万円は本数ぶんの制作費という位置づけです。
Q: 前払いをお願いしても大丈夫ですか?
A: 先に動く部分があるなら、その部分だけを前払いにする出し方は通りやすいです。全額を前払いにする必要はありません。この例でも、前払いなのは撮影と編集のぶんだけです。
Q: 実績がない状態でも、この金額は出せますか?
A: 金額より先に、作ったものの現物と段取りの表を用意してください。相手が見ているのは数字ではなく、終わるまで回るかどうかです。小さく始めて、受けた事実を1件ずつ積むほうが早く進みます。
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